09.08月21日 | ||
サンセットコーポ 社員の健康増進 ダイエット成功報酬3万円 | ||
首都圏を中心に中古のゲームソフトや書籍、CD、DVDなどのリサイクル店を展開するサンセットコーポレイション(千葉県市川市)は、社員の健康づくりを後押しするユニークな新制度「ダイエット成功報酬」を導入した。全社員(7月時点で183人)に受診を義務付けている毎年10月の社内健康診断で、体格を示す国際的な指数のBMIが「肥満」と判定された人を対象に、ダイエットに挑んで次回の受診時に「標準」に到達すれば3万円を支給する仕組み。 BMIとは体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値。日本肥満学会の診断基準によると、その値が25以上で「肥満」に該当する。新制度では該当者が標準体重(BMI25未満)に達すれば「ダイエット成功」と認定し、報酬を支払う。 前回の健康診断(昨年10月)の結果、全社員に占める「肥満」者の比率は27.6%に達した。若手社員が中心の同社にとって男女構成(男性89.6%)を考慮した場合、厚生労働者の「平成19年国民健康・栄養調査」の21.3%(20?29歳男性)との比較でも大幅に高く、生活習慣病の元凶となる肥満の解消に積極支援が必要と判断した。 同社によると「店舗の多くは深夜2時までの営業。おかげで社員の生活習慣や食生活も乱れがちで肥満傾向にある人も多いのでは」とみている。 約2カ月後に迫った次回健康診断に向け、肥満と判定された社員からは「絶好のきっかけになった」と“ダイエット宣言”が相次いだ。「ひとつ前の駅で降りて徒歩通勤」「間食を完全に断った」といった努力も盛り上がりをみせているという。 例えば、昨年の健康診断で身長168センチ、体重81キロ、BMI値28.7で肥満と判定された千葉幸町店(千葉市美浜区)の笹本康司店長(36)は、約16キロの減量に挑戦中。「締まったボディーの健康的な姿であれば来店客の印象も変わるはず。精神面で仕事の効率が上がるのでは」と励んでいる。 |