09.08月07日 | ||
キャバクラより…勘違い客殺到する「耳かきエステ」 | ||
東京・西新橋の民家に住む鈴木芳江さん(78)と孫の江尻美保さん(21)が男に刺され、鈴木さんが死亡、江尻さんが意識不明の重体になっている事件は、江尻さんが勤める「耳かきエステ」店の客の凶行だった。耳かきエステ店は女性の膝枕で耳かきをしてもらえるという触れ込みで各地で増殖中だが、キャバクラより密着度が高いということで“勘違い”する客も少なくないという。 関連記事 「思いを遂げられなかったら殺そう」 … 「こんなに来ているんだから付き合え」… 記事本文の続き 殺人未遂容疑で警視庁愛宕署に現行犯逮捕された会社員の男(41)は、江尻さんが勤める東京・秋葉原の「山本耳かき店・秋葉原店」の常連。今年2月ごろから毎日のように通い詰め、江尻さんに交際を申し込んだが断られたことからストーカー行為を繰り返していたという。 関係者によると、山本耳かき店は都内を中心に系列店も含めて16店舗を展開する業界大手。耳かきエステという業態が登場した2006年ごろにできた古参で、テレビや新聞・雑誌などでも紹介された有名店だった。 基本メニューは30分2700円と60分4800円の2コース。500円払えば指名も可能だ。 薄暗い店内には畳が敷かれ、パーテーションで3帖ほどに仕切られた各部屋に女性が待機している。「秋葉原店には約20人の女の子が在籍。10代後半から20代前半が多く、ほとんどが普通のアルバイト感覚で働いています」と関係者は言う。 60分コースは、膝枕での耳ツボマッサージ→耳掃除→肩・腕のマッサージ?という流れ。 「ほとんどの業者が同様のサービス内容。女の子との軽い接触もあり、指名制なので仲良くなって連絡先を交換することもある。耳かきが目的というより、キャバクラが苦手な人が女の子とコミュニケーションを取る場として利用することが多い」(風俗ライター) キャバクラよりも密着度は高いが、性的サービスは一切ない。アキバ発祥ということもあり、奥手の男性客を中心に人気を集めたが、その特性ゆえのトラブルも起きているという。 「勘違いしたお客さんからのセクハラが絶えないんです。密室状態で接客するので、逃げ場がない。何時間も指名して強引に口説いてきたり、中にはその場でHなことをしようとする人もいる。アキバで買ったHな漫画本を置き土産にして帰るヘンなお客さんもいました」(被害者の同僚) 最近は業者が乱立し、競争が激化。生き残りのため、オプションで性的サービスを提供する店や「耳かき」を装った風俗業者も出現。それに伴い、客の勘違いもエスカレートしているという。 前出の同僚は「客からストーカー行為されている同僚は何人もいる。普通のエステのつもりだったけど、私たちも自己防衛する必要があるかもしれない」と話していた。 記事本文まで戻る |