09.06月10日 | ||
宇宙スパにウエディング衣食住遊の宇宙ビジネス花盛り!? | ||
すでに、アメリカの「ビゲロウ・エアロスペース社」によって、2つの宇宙ホテルの試験機が宇宙を飛んでいます。一方、サービス面やアミューズメント性で注目されている別の宇宙ホテル計画もあります。それが、リゾート開発設計者として世界的に有名なスペイン・バルセロナの建築家、ザビエル・クララムント氏が2007年に設立した『ギャラクティック・スイート社』が計画中の「宇宙リゾート」。 人類が生み出す宇宙の楽園とはいかなるものか? 『来週、宇宙に行ってきます』の著者で宇宙ビジネスコンサルタントの大貫美鈴さんに聞いてみた。 「地球上空約450km上空に浮かぶ宇宙リゾートは、ラグジュアリーな空間で贅沢な体験をトコトン楽しむことをコンセプトにしています。この宇宙リゾートは5つの居住スペースに分かれますが、ユニークなのはエクササイズ機器や宇宙スパが楽しめる『レクリエーションモジュール』。宇宙では、水は球体になって漂います。この宇宙スパは直径2mの透明のアクリル球の中に20Lの水を浮かべ、その中に人間が入るというもの。無重力空間で浮かぶ大きな水の球体を見てみてみたいと思いませんか? その中に体を浮かべることができるなんて想像しただけでわくわくします! ちなみに、地球から宇宙に水を持っていくには現在の輸送費で、1L約300万円かかるといわれてますから、宇宙スパは究極の贅沢ですね」 スパリゾートが宇宙で楽しめるなんて! 地上では決して体験できない、宇宙ならではの摩訶不思議な次世代スパ。あ〜体験してぇ〜。でも、問題は価格ですよ。 「4日間のバカンスで旅行代金は約3億6000万円。ただし、別途ロケットのコストが入ります」 う〜ん。宿泊費のみでこの価格…宇宙に行くだけで20億円近くかかるといわれているから、高額な足代は別請求なのね…現地集合とか絶対に無理ですからっ! ところで、サービス実現はいつごろでしょう? 「2013年を目指していますが、実はギャラクティック・スイート社は規模の小さなクリエイター集団の会社で、宇宙リゾートを開発できるだけの資金は持っていません。すでに第一ステップとして数億円の資金調達が完了して計画が発表されたので、次は百億円単位の資金を調達して開発を進めるつもりです。ですから、現状では試験用のホテルも飛んでいません」 期待させておいて、まだそんな状態!? 2013年完成なんて間に合うのかね? しかし、今後民間による宇宙ホテルや宇宙事業が進むことで、それに派生する様々な宇宙ビジネスには大きな期待ができる。 「例えば、宇宙ホテルでウエディングを企画すれば衣装やお花、アクセサリーも宇宙用のニーズが生まれます。もちろんハネムーンもありますし、宇宙用のインテリアや照明だって考えられますよね。各国の新商品の発表をするビジネス・ショーや無重力でのスポーツイベントなど、エンターテインメント性のあるビジネスも考えられます」 宇宙でウエディングなんて超ロマンチック! 宇宙ハネムーンとなれば、もちろん初夜は宇宙。生まれてきた子はスペースベイベー…ってそれカッコ良すぎ! でも、宇宙リゾートも含めて実現するのは随分先の話っぽいですよね…。 「現在、若田光一宇宙飛行士が日本人としては初めて宇宙に長期滞在していますが、宇宙における衣食住遊はすでに行われていますし、宇宙に参入する機会も増えて います。宇宙ホテルが完成して開業すれば、もっと宇宙産業市場は広がると期待できます。地上で必要なものは宇宙でも必要ですし、地上で面白いことは宇宙で はもっと面白くなるかもしれません。ですから、いろんなアイデアや構想が宇宙ビジネスを切り開いていくと思います」 民間による宇宙ホテル開業こそが、宇宙ビジネス躍進の突破口となるのかも。そのためには、たとえ絵空事であっても宇宙空間を活用したユニークなアイデアや構想が必須。さらに、 ちゃんと書面などにして形にしておけば、後に開発が進んだときに自分のアイデアだと主張できる可能性もあるかも。 ってことは、僕にも宇宙ビジネスのチャンスあり? 例えば、宇宙マン喫とかっ! |