09.06月04日 | ||
資生堂、美容分野社員に向けたキャリア形成プログラムを導入 | ||
資生堂では、全国で約12,000名の「美容分野社員」を対象に、「キャリア形成プログラム」(Career Development Program・以下CDP)を新たに導入します。これは、「管理職」・「専門職」といった将来像までの各自の道筋を明確化し、それに向けたキャリア形成を支援するものです。この導入により、夢を持ったキャリア形成が可能になるほか、将来的には、美容分野社員の経営への参画にも繋げていきます。 【美容分野向け社員CDP導入の背景】 資生堂では2005年、ビューティーコンサルタント(美容部員・以下BC)の売上ノルマの撤廃を行い、お客さまからのアンケートハガキによる評価を導入しました。一方、2006年には育児期のBCが短時間勤務を取得しやすくするための代替要員制度(カンガルースタッフ体制)を導入するなど、BCがお客さまの満足と信頼を得る活動に専念できる環境を整備し、お客さまとの接点からの「BCの活動革新」を推進してきました。 この度、資生堂では、「BC活動革新 第2フェーズ」として、資生堂グループ社員全体の約45%にあたる約12,000名の美容分野社員を対象にCDPを導入します。美容分野社員の9割以上は資生堂販売(株)などに所属するBCですが、資生堂美容室(株)所属のサロンスタイリスト(美容師)・エステティシャン、本社所属のヘア&メーキャップアーチストや元BC・美容技術者の管理職、学校法人資生堂美容技術専門学校の美容教師など、その職種や業務内容は多岐に亘っています。しかし、美容分野社員は、美容に関する知識・技術や応対力のほか、日々の活動の中で培った「お客さま視点」を持っている点が共通かつ最大の強みと言えます。 今日、美容分野社員が管理職に昇格するケースは珍しくはなく、役員への登用実績もあります。しかし、このCDPの導入により、既存の人事体系の課題である美容分野社員の能力を活かせるポジションの少なさや、マネジメント教育を受ける機会の不十分さなどを解決し、実力を最大限に発揮できる仕組みを構築しました。 【CDP導入の目的および内容】 CDP導入の目的は以下の3点です。 (1)美容分野社員のキャリアを明確にし、モチベーション向上につなげること (2)美容分野社員の活躍領域を広げることにより、事業への貢献度をさらに向上させること (3)美容分野社員の社会的認知度を高め、これまで以上に優秀な人材を獲得すること 美容分野社員は、所定の資格に達した時点で、キャリア系統を以下の2つから選択します。 ◇美容企画系統 「管理職」を目指すコース。活動領域は、マーケティングを中心とした社内のあらゆる事業で、最終的には経営に参画することをめざす。 ◇美容技術系統 マネジメントを行うポストには就かず、「高度美容専門職」を目指すコース。卓越した技能と高いパフォーマンス力をもって、最終的には「美容業界のカリスマ」をめざす。 コースの選択は本年10月に開始します。今後は、個人の適性・希望などを考慮しながら教育・研修や配属を組み合わせることで、育成方向をより明確化し、資生堂グループ全体の活性化に繋げていきます。 |