09.02月12日 | ||
矢野経済研究所、健康食品市場に関する調査、2007年度は6791億円で前年度比1.5%縮小に | ||
矢野経済研究所は、健康食品市場の調査を実施した。調査期間は2008年10月?12月で、調査対象は健康食品メーカーを中心に、一般食品メーカー・製薬メーカー等(約100社)。調査方法は同社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング、アンケート調査併用した。その結果、健康食品市場は低迷し、消費者ニーズを捉えた企業・素材が売上拡大していることがわかった。 同調査における健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプの商品のみをさす。 2007年度市場規模は、6791億(前年度比98.5%、メーカー出荷金額ベース)と、市場縮小基調に歯止めがかからない状況だった。市場活性化に寄与していた健康情報番組の自粛や減少、健康食品に対する行政の規制・監視の強化が市場縮小の要因となっている。2008年度も2%前後の市場規模縮小を見込んでいる。 厳しい市況の中で、伸び率は鈍化傾向にあるが、通信販売市場のみが市場拡大し、2007年度の市場規模は前年度比0.2%増の2054億円となった。成長市場に参入企業が増加し、競合が激化し、苦戦を強いられる企業と売上を伸ばす企業との二極化傾向が鮮明になりつつある。 美容・アンチエイジング対策素材、中高年のQOL(Quality of Life)維持・向上素材が、消費者の強いニーズに支えられ好調に推移した。美容素材として認知度の高いコラーゲンや、関節対策素材として人気のグルコサミンなどが市場を拡大した。 |
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