16.02月10日 | ||
中国人が目指す東京「美容ストリート」 「日本で整形」が今やステータスに | ||
中国では春節の到来で「民族大移動」の真っただ中だ。海外旅行者も多く、最も人気の行先は日本だという。 この日の番組のテーマは「美ンバウンド」。2016年1月8日に放送した内容の第2弾だ。「美」と「インバウンド」を組み合わせたこの言葉が、中国人観光客にとって「爆買い」の次のトレンドになるという。 中国人セレブ女性「良いものは、安くない」 観光庁によると、外国人観光客による日本での消費額は、2015年に3兆4771億円に上った。前年の2兆278億円と比べて70%以上の大幅アップだ。うち4割強にあたる1兆4174億円は、中国人観光客による支出となる。ただ、その消費行動は、まるで手当たり次第に日本製品を買いあさった「爆買い」から、日本での体験やサービスを満喫する形へと変化が出てきた。 国分太一「1年前まで、春節が来たら便座と炊飯器がすごく売れているなんて情報でしたけど、今は違うわけですね」 番組では、北京から来日した42歳女性に密着した。2015年7月に初めて日本で美容整形を体験し、以後3度の施術で100万円以上を投じてきた。今回は、シワが目立たなくなる治療が目的だ。 わざわざ日本に渡航してまで施術を受ける理由は何か。女性は、「日本のドクターは適切な治療計画、どんな機械や薬を使っているか、リスクは何か、全部説明してくれる」と話す。無論、医師の高い技術は最重要だ。「良いものは、安くない」と、高額なのを理解している。この日、ほうれい線にヒアルロン酸注射をするという施術前、女性は医師との面談で「どんな薬を使うか」をはじめあれこれ質問し、医師は本人が納得するまで説明を続けた。 施術に立ち会ったリポーターの林みなほアナは、麻酔の際に注射は打たずに顔の一部に「麻酔テープ」を張る、ヒアルロン酸注入には針の先が丸い注射を使って、内出血や施術後の後を残りにくくするといった最新技術に興奮気味だった。 「医療なら日本の方が安心です」 真矢ミキ「爆買いから、かなり美容に傾いているんですね」 国分「いくらでも払う、みたいなことですか」 林「日本のおもてなし、技術、安心安全というところにお金を出すという方が多いようです」 旅費、宿泊費を出してまで日本で美容サービスを受ける中国人の心情を、弁護士の清原博氏がこう推測した。 清原「中国の方にとっては、高い日本のサービスを使ったというひとつのステータスなんですね。自国に戻られた時に、お友達に『こんなによかったのよ』と話すことが楽しいんでしょう」 今日、中国は世界トップクラスの美容整形大国となった。その規模は、およそ10兆円。今日、中国人が「美容ストリート」として熱い視線を向けるのが東京・銀座だという。番組によると、銀座には64軒の美容クリニックがある。 29歳の中国人女性は、顔の脱毛と眉の「医療アートメーク」を受けるために銀座にやってきた。いずれも10万円を超える金額だが、「医療なら日本の方が安心です」と笑う。アートメークは施術から2週間後に再度クリニックで診察を受けなければならないが、改めて来日するそうだ。 脱毛も、1度ですべて完了というわけにはいかない。林アナが吉田明世アナに、「脱毛は何度も(クリニックに)来なきゃならないじゃないですか」と話すと、吉田アナは実体験を披露した。 吉田「私も顔の脱毛をしたことがあって...でも高いし、何回も行かなきゃならないので途中でやめました」 国分「やめたんだ(笑)」 |
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