13.09月26日 | ||
「頭皮ケア」でボリュームヘアを手に入れる! | ||
1 頭皮ケアアイテム百花撩乱の背景 この秋のヘアトレンド、豊かでツヤのある「ボリュームヘア」。プロが手がけるランウェイヘアのようにはいかずとも、どんなシーンでも自在にアレンジできるハリ&コシのある髪でいたいもの。けれどエル・オンライン世代からは「ボリュームが出ない?」「スタイリングが決まらない?」という悲鳴が聞こえてくる。 一方でヘアケア市場は「頭皮」にフォーカスしたアイテムが目白押し。シャンプー&コンディショナーはもとより、頭皮クレンジングのためのプレオイルや頭皮マッサージ用エッセンスなど、専用アイテムがさまざまなブランドから多数。もはや選びきれないくらい! その理由は? 「今、30?40代女性で髪の悩みを抱えていない人はほとんどいません。特にアラフォー世代のヘアトラブルはこの5?6年で本当に深刻化しています」というのは、美髪アドバイザーの田村マナさん。具体的にはハリ&コシがない、髪の分け目が薄い、頭頂部が貧相、生え際がうねる、毛髪が細くなった気がする、といったような悩みが慢性化していることが統計でわかっているそう。加えて、従来からあるフケやかゆみ。白髪の発生年齢もどんどん若くなっているという。 「これまで、ヘアケアといえば『ダメージケア』がメインでした。しかし近年、女性たちのそうしたトラブルの理由が、すべて”頭皮”の状態が関係しているということが解明され、そこにフォーカスした製品が開発されたというのが背景です」(田村さん)。ティーンの頃からヘアカラーにトライしたり、ホットカーラーを巻いたりといったダメージの蓄積に加え、手軽で栄養価のないコンビニ食などの生活習慣によって、一般女性の頭皮が明らかにヘタっているのが明確のようだ。まだ肌悩みがそれほどシリアスでない分、髪の衰えがトラブルとして顕著に感じられるということもあるだろう。 2 「頭皮ケア」と「毛髪のダメージケア」は別のものと心得る 最新ヘアケアのポイントはズバリ、「頭皮ケア」と「毛髪のダメージケア」を分けて考えること。そのために知っておくべきは髪と頭皮の性質についてだ。「頭皮は皮膚の一部なので再生能力があるけれど、毛髪は傷ついても修復機能をもたない『死んだ細胞』なのです」と田村さんはいう。毛根の先端には神経や毛細血管が集中していて、毛髪はその血液から栄養を吸収する。頭皮内の血液がスムースに循環し、栄養がきちんと髪にゆきわたることが、健康な髪を生み出す条件といえるそう。“頭皮の健康が美髪の鍵”ということがこれで理解できるはず、そしてそれはケアによって可能なこと。 では毛髪については? 「大まかにいうと、髪は表面を覆う『キューティクル』、毛髪の中身ともいえる『コルテックス』から成ります。毛髪に自己修復機能はありませんが、少しのダメージであればケアで修復可能です。ただしコルテックス、キューティクルに関わらずダメージがひどい場合、修復は難しくなります」 ヘアケアアイテムはシャンプーとコンディショナーがセットになっていることが多いため、揃えて使った方がいいと思ってしまいがちだけれど、そういうことではなさそうだ。これから生える髪の土壌である「頭皮」のケアを第一に考え、死んだ細胞である毛髪のコンディションをキープするための「ダメージケア」を合わせて行う。そんな認識でヘアケアアイテムも選んでみて。 3 頭皮の健康度チェック ではここで自分の頭皮の健康度をチェック。 →3つ以上あてはまるものがあれば危険信号! →5つ以上あてはまる人は、見事な不健康頭皮!! 頭皮がヘタっている原因はさまざま。田村さんによると、1 間違ったやり方でのデイリーのヘアケア 2 不適切なアイテム選び 3 日々の生活習慣、が考えられるそう。 頭皮には面積比で皮膚の約3倍もの皮脂腺があるとされており、ここから出る皮脂で髪表面に潤いを与えている。一定量の皮脂は必要なのだけれど、湿潤な気候の日本では分泌が過剰になりがち。汗や汚れと混ざり合った皮脂が毛穴回りにこびりついて酸化し、老化の要因に。さらにターンオーバーのサイクルに異常をきたすことになる。正しいクレンジングで頭皮を清潔に保つこと、そしてマッサージなどで適度な刺激を与え、血流をよくすること。これが頭皮ケアの基本。けれど、正しく洗えていない、またちゃんとすすぎができてないために洗浄成分やトリートメント成分が頭皮に残留している、というケースがとても多いという。「シャンプーやトリートメントは毎日のことなので、その方法や選び方が間違っていると、ケアのつもりがダメージを促進することにもなります」と田村さん。 頭皮用のクレンジングやシャンプー、エッセンスの選び方も重要。皮脂や汚れを除去する洗浄成分、皮膚を引き締める収れん作用のある成分、抗酸化成分、抗菌・抗炎症成分などがきちんと入っているかを見て、自分に合ったものを選んで。とはいえ一定量の皮脂は必要なので、脱脂力が強すぎるものは要注意。皮脂をとりすぎるとかえって頭皮トラブルを引き起こすので逆効果。シャンプー時にきしんだり、洗い上がりの髪が突っ張ると感じるようなら、その人にとっては強すぎるかもしれない。 そして美容の話では必ずのぼる「生活習慣」。耳にタコができるように思うかもしれないけれど、やはり乱れた食生活や不十分な睡眠による影響はとても大きい。日々の生活を今すぐ見直してみよう! 4 正しいデイリーヘアケアをマスター 自分のヘアケアが正しいかどうか、胸に手をあててチェック。さらに効果的な方法を田村さんが指南。 ■シャンプー・クレンジング 皮脂汚れを落とすための一番大切なプロセス。ブラッシングで汚れを浮かせてから、ぬるま湯で地肌までを濡らすプレ洗いからスタート。 泡立ちのよさをうたうシャンプーも多いけれど、頭皮洗浄が目的のクレンジングでは、泡を立てる必要性はさほどなく、むしろたっぷりの泡で毛先だけをあらって、シャンプーした気になっているとしたらそっちのほうが問題。シャンプー剤はお湯でゆるめる程度にして、地肌に塗布。指の腹でまずは頭皮全体をまんべんなく洗ったら、次に頭皮をつかみ、毛穴から皮脂を絞り出すイメージでしっかりと洗う「もみ出し洗い」。マッサージ効果も抜群なので、頭皮を頭蓋骨からはがして動かす感覚でダイナミックにやってみて。約2分程度行ったら、シャンプー剤を頭皮に残さないように徹底的にすすぐこと。 ■トリートメント コンディショナーやトリートメント、ヘアマスクなど名称はいろいろだけれど、いずれも毛髪に栄養を与えるアイテム。自分の髪に必要な成分をしっかり入れよう。 まずは、シャンプー後の髪を手でしっかりと絞って、髪に残った水分を切ること。トリートメント剤を手に取ったら手のひらで軽く温めて。ポイントは、まんべんなく髪に塗るのではなく、傷みが気になるところを中心に、髪にギュギュっともみ込むようにつけること。こうするだけで浸透力がぐんとアップする。5分程度置いたら、頭皮にトリートメント剤が残らないようにしっかりと洗い流して。 ■頭皮用エッセンス 頭皮の乾燥を防いだり、炎症を鎮静するためのエッセンスやローションなどを使って、マッサージを行うのはとても効果的。せっかく専用アイテムを使っているのに、髪にパシャパシャ振りかけているだけで、頭皮に届いていないという人が多いのも事実……。頭皮エッセンスをつけるときは、縦横に線を描くように髪をかき分けながら、頭皮にまんべんなくゆきわたるようにすること。 ■ドライ 洗髪後のドライは、髪だけではなく頭皮を乾かすことも目的にしたい。ドライヤーと頭皮とのあいだは20センチ程度離し、髪をかき分けてドライヤーの風を頭皮にダイレクトにあてていく。ドライヤーを揺らしながら風が1カ所に集中して当たることのないように注意して。キューティクルは下に向かってついているので、上から下へ風を下ろすようにあてて。頭皮が乾けば髪は8割程度乾けばOK。 5 美髪アドバイザーのおすすめアイテム 「クレンジング」と「ダメージケア」を分けて考えると、目的別のヘアケア選びができる。美髪のプロの目に叶った、ヘアケアアイテムを、プロセス別に紹介。 ■クレンジング 1. THREE スキャルプ&ヘア クレンジング オイル AC 香りも使用感もワンランク上のクレンジングオイル。 2. ココパーム サーマルクレンジングジェル 温かいジェルが頭皮の血行を促し、汚れもしっかりと落とせる優れもの。 3. ウカスカルプクレンジング ディープ&ライト キメ細かな泡で皮脂をしっかり洗浄。オイルが苦手な方におすすめ。 ■シャンプー 1. ローズ ド マラケシュ ヴェルヴェーン シャンプー 不要な汚れをマイルドかつしっかりと取り除いてくれるクレンジングシャンプー。 2. アヴェダ インヴァティ エクスフォリエイティング シャンプー エイジングによりハリ、コシがなくなった髪におすすめ。 3. アンファー スカルプDボーテ 薬用シャンプー[医薬部外品] 頭皮の汚れをしっかり落とし、髪はしっとり仕上げる逸品。 ■トリートメント 1. ロクシタン ファイブハーブス リペアリンヘアマスク リッチなテクスチャーで、硬く太い髪質の方にぴったり。 2. ルネフルトレール ニュートリティブ トリートメント たった2分という短時間で髪の深部までしっかりと浸透。 3. ジョジアンヌロール CHトリートメント 一回の使用でも指どおりがサラサラに仕上がる。 ■頭皮用エッセンス 1. CA101(シーエーイチマルイチ) 薬用スカルプエッセンス ブルガリアローズの優しい香りで癒されながらの本格派エイジングケア製品。 2. ケラスターゼ セラム イニシャリスト 髪のパサつきが気になり始めたらぜひ取り入れたいアイテム。頭皮用ケアアイテムの第一歩としておすすめ。 3. シスレー エクストレ フィトアロマティック プーレ シュヴー 植物エキスのパワーで髪本来のハリ・コシ、ツヤをチャージしてくれるアイテム。 ■アウトバスオイル・クリーム 1. オリオセタ オイルトリートメント オイルなのになじみがよく、髪のまとまり、しなやかさ共に抜群な仕上がり。 2. ロレアル プロフェッショナル ミシックオイル ごわつき、パサついたダメージヘアも、たちまちサラサラでツヤのある髪に仕上げてくれる救世主。 3. モロッカンオイル ハイドレーティングスタイリングクリーム 潤いをしっかりと与えながらも、自然な仕上がりに。 |
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