12.07月17日 | ||
少年更生にネイルアート・農業 県警が支援 | ||
万引などの非行や怠学で補導された中学生らを更生させる立ち直り支援で、県警はネイルアートや動物の世話、農業など生徒が興味を持ちそうなメニューの充実化を図っている。居場所づくりに加え、進路や職業について考える機会を提供。県警側は「参加してもらうまでが難しい」との課題に、支援の継続で信頼関係をつくり、メニューの充実で参加率を高める考えだ。(上地一姫) 県警の立ち直り支援は、少年が非行を繰り返さないために学校や地域、家庭と協力し社会活動を介して助言。問題行動のある生徒に専門的知識を生かして個別指導に当たっている。支援メニューは地域の清掃活動や伝統工芸体験などが一般的だが、近年は子どもたちの関心が高く職業意識につながる内容も増えている。 石川署ではことしからお年寄りのハンドマッサージや、つめを飾るネイルアートを実施。6月下旬、同署が支援する女子中学生3人が恩納村の老人ホームを訪れ、「痛くないですか」「孫は何人?」と声を掛けながらお年寄りと接した。 参加していた中学生(14)はネイル講座に興味津々。「洋服に興味があり、ネイルも好き。色に関する職業に就けるよう学んでみたい。おばあちゃんが喜んでうれしい」と目を輝かせた。 講師を務めたネイリストの中林香織さん(36)=読谷村=は進路についても助言。「つっぱっているところがあっても子どもたちの根は素直。楽しみを与えると意欲的になる。高校に進学すると将来も開けるよと伝えた」と目を細める。 立ち直り支援を担当する県警少年サポートセンターによると、生徒を支援活動に誘っても来ないケースも多いという。しかし、生徒の関心が高いネイルのほか、食や仕事につながるよう畑や畜舎に誘う農家など豊富な経験や技を持ったボランティアの存在が、支援を充実させている。 |
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