08.12月19日 | ||
ペットのための救急車、金融危機でもビジネス好調 | ||
オーストラリアの動物病院で看護師をしているニコール・ジョージ(Niccole George)さん(24)は、電話口の向こうで泣きじゃくる声に無力感を覚えていた。電話の主は、ペットの大型犬グレート・デーンの様子がおかしいのだけど、自分には病院に連れて行けるだけの体力がないと助けを求めていたのである。この電話がきっかけとなり、彼女はパートナーのガレス・オコナー(Gareth O'Connor)さんとともに、24時間対応のペット救急搬送サービス会社「PetMedics」を立ち上げた。「あのときは何もできずに悔しい思いをした。わたしにもできることはないかと考えた。わたしたちにもできること、それがペット救急サービスだったのです」とジョージさん。サービスは2007年末に開始された。料金は、1回の出動につき85オーストラリア・ドル(約5200円)。当初はひと月に1、2回程度しか電話は鳴らなかったが、その後徐々に増え始め、現在は大体1日に2回以上の出動要請がある。金融危機で、ペットを捨てたりペットにかける費用を減らす飼い主が多いと言われるなかで、出動要請が減ることはないという。ある獣医は「金融危機にもかかわらず、ペット用スパや豪華なケア施設が出現するなど、ペットケアにお金をかける傾向は続いている。ペットの概念は変わりつつあるのではないか」と指摘 |